紫陽花って綺麗だね★

あじさい

紫陽花が好き。


紫陽花を見ているとなぜか心が落ち着く。

町を歩いていても紫陽花が咲いていると、
あ、紫陽花がここにも♪と吸い取られるように
足が向く。
見入っているうちに平気で10分、20分経ってしまう。


恐るべし紫陽花の魅力。



平日のある日、会社の先輩と夕飯を食べにでかけた。
永田町から新宿通の方面に街路沿いを歩いていると、
そこにも紫陽花が.....。

自分一人だけだったら、立ち止まりたいところだったけれど
ぐっとこらえて「紫陽花咲いてますね」と
コメントするにとどめておいた。


すると先輩は、思いのほか紫陽花の話に乗ってくれ、



「紫陽花は咲き始めから終わりまでの間に色を変えていくんだってね。
リトマス紙に似た原理で、土壌のPHによっても咲く色が変わるって
聞いたことあるよ。」



と紫陽花の色にまつわる話をしてくれた。



聞いているうちに、心臓がばくばく鳴った。
今までなぜこんなにも紫陽花に惹かれてきたのか、
理由がそこで明快になった。



「紫陽花の色は土や時の変化によって変わっていく。」



先輩の言葉を頭の中で繰り返した。


紫陽花って人の成り立ち方に似ている。


はっきりした色をもつ人もいれば、いくつかの色が混じりあった人もいる。
でもみんな同じ紫陽花。


両親から受け継ぐもので、「自分の色」が少し決まる。
でもその色はいつまでも同じままではなく、
出会う人、取り囲まれる環境で、「自分の色」は
いずれ変化していくものなんだ。



赤に近づこうとする人もいる。
青に近づこうとする人もいる。
どちらがいいかなんて決められない。


どちらともいいようのない、複雑な色になるかもしれない。
でもみんな綺麗な紫陽花。


明白了!了解了!★★(中国語でよくわかった!の意)



胸のつかえが一気に取れたあとのパスタは、いつにも増して
おいしかった。